今回はノベルゲームの様なキャラクターのイラストが存在するゲーム用の立ち絵の描き方について解説したいと思います。
今回はあくまで趣味でゲームを作ることを前提とした立ち絵の説明となります!
とは言っても私がサークルメンバーと実際にゲームを作った時のやり方なので参考になったら嬉しいです。
結論
大まかに書くと以下の4工程が必要になります。
- キャラクターをデザインする
- キャラクターを描く
- 差分を作る
- 形式を変えて保存する
となります。
キャラクターをデザインする
キャラクターをデザインする場合は、まず世界観にあったキャラクターをデザインする必要があります。
ただ、ある程度はシナリオライターからの指示があるのでこの点はあまり悩まないと思います。
他にはキャラクターの性格にあったポーズを選ぶことも重要です。
活発なキャラなら腕を上に上げていたり、内気なキャラならもじもじしてる感じで描くなどすることでプレイしてる人にキャラの魅力をより伝えることができます。
デザインする時は、最低でも正面と背面があった方が良いでしょう。
立ち絵の時は良いのですが、スチル(イベントシーンのイラスト)をつくる時に斜めの角度などがあるため、正面だけでは描くときに情報が足りずスチルの担当が困るためです。
仮に全て1人でやるとしても可能であれば細かな部分は説明を入れておくと後々が楽です。
そのままその絵をラフとして使用すると作業量を減らせて良いかもしれません。
キャラクターを描く
ラフで描いた絵を清書し、塗る作業です。
この段階で注意することはキャラの線画から塗りがはみ出さないことです。
塗りがはみ出すと背景と合わせた時にはみ出したところまで背景に表示されるため、キャラの見栄えが大分悪くなります。
ベース塗りの段階ではみだしをしないように気を付け、その後はマスク機能を使用しはみだしを防ぎましょう。
この次の工程で表情差分を作るため、最低でも顔の中とそれ以外で線画と塗りのデータを分け、簡単にのっぺらぼう状態にできるフォルダ分けをしておいた方が良いです。
差分を作る
塗りまでが1通り終わったら差分を作る作業になります。
基本的には喜怒哀楽は作りますが、それだけでは足りないことも多いので作品の流れで必要な表情を追加していきます。
あらかじめいろんな表情を作ってしまうと使わないものが発生し、データの管理の面で面倒が増えます。
一般的なゲーム制作ソフトでは、使用するキャラの表情を選択する画面があるので、その中からスクリプター(文字の打ち込みやキャラ配置する人)が使う表情を選ぶのですが、あまりにも無駄な物があると選ぶ時の邪魔になります。
また、表情ごとに立ち絵を書き出さないといけないソフトも多いため、差分=立ち絵の枚数となり手間となります。
学園物の場合など制服や私服など服装変更がある場合、表情差分×服装の数となり1キャラだけでかなりの枚数になります。
そのため差分はストーリーに合わせて用意しましょう。
形式を変えて保存する
立ち絵が完成したら後は書き出すだけ!
しかし、この時注意が必要です。
どのソフトでも一般的にはレイヤーを残すためにそのソフト専用の保存形式で保存されています。
そのため立ち絵として保存する場合は形式を変える必要があります。
使用するゲーム制作ソフトに使用できる形式が書いてありますので、その形式で保存しましょう。
一般的には立ち絵はPNG形式となります。
PNG形式はキャラクター以外の部分は透明で保存できるからです。
※保存する時は、レイヤーの一番下にある用紙レイヤーを非表示にしないとキャラの周りが白で保存されてしまいます。
まとめ
おおまかに以上の4工程でゲームの立ち絵は作れます。
一枚絵と大きく異なるのは、複数データを書き出すことや描き分けておかないといけないことなどですね。
最近ですとスマホゲームのように立ち絵の時にキャラが動いてるようにすることもできます。
手間はかかりますが、やれないほど難しい訳ではないので興味がある方は調べてチャレンジしてみましょう!